[2025/4/19] 言葉の部屋

『言葉の部屋』〜25年春 服部 剛

桜の季節も過ぎ、早くも新緑を思わせる風が吹き始めた4月19日(土)、6名の参加者が集い『言葉の部屋』は行われました。

前半は事前に提出していただいた自作詩の合評を行いました。Hさんは最近旅立たれた親戚の方の想い出を、懐かしい川の情景で描いた詩。Tさんは林の中を散歩しながら人生への思索が深まる詩。

Sさんは人間が泣くということを豊かな発想で語る詩。Aさんは在りし日の父親への思いが伝わるお墓参りの詩。Yさんは自らが「豊かな土になりたい」と願う詩で、母なる大地の深い母性が想起されました。

小学校4年生になったばかりのYさんの娘さんも優れた詩を持ってきてくれました。それぞれの参加者の詩にも素直な感想を語り、今回の語らいは、より盛りあがりました。

休憩を挟み後半は、昨年8月に天寿を全うされ旅立った詩人・新川和江氏の詩を味わい「人の心に伝わる詩」についての明確な考えを皆で分かち合いました。

「詩の言葉とは何か?」を皆で考え、気がつくと日が暮れている、豊かな語らいのひと時になりました。